ブログ!(徒然日記)
2025”よい仕事おこし”フェア 全国信用金庫によるモノづくりJAPAN&美味逸品大展示商談会
富山県砺波市の小さなお店から超ビッグな東京ビッグサイトへ。
感謝と実りの二日間
19HITOYASUMI COFFEE 製造責任者の中山真由美です。
11月26日(水)、27日(木)の二日間、東京ビッグサイトで開催された**「2025”よい仕事おこし”フェア 全国信用金庫によるモノづくりJAPAN&美味逸品大展示商談会」**に参加させていただきました。
私たちが普段、富山県砺波市という静かな場所で、一つひとつ手作りしているお菓子を、まさか東京の大きな展示会場でご紹介できるとは、夢にも思いませんでした。この貴重な機会を振り返り、感じたことをありのままに綴らせていただきます。
砺波から東京へ、思いを運んで
今回の出展は、地元の産業を支えてくださる高岡信用金庫さんのブースにて、高岡市商工会戸出支所さんのご支援を得て実現しました。地方の、特に小さな製造元である私たちが、自力でこのような全国規模の展示会に出ることは非常に難しいことです。地元の金融機関や商工会の方々が、私たちの商品に目を留め、遠く離れた東京のバイヤーさんたちに紹介する場を用意してくださったことに、心から感謝しています。
富山で生まれた商品が、この場でどんな評価をいただけるのか、期待と、それ以上の緊張を抱えて東京へ向かいました。
展示したのは、富山の食材を活かしたこだわりの商品たちです。特に、時間をかけて自家焙煎したコーヒー豆を使用し、豊かな香りと味わいを追求した**「自家焙煎コーヒーロール(大人のコーヒーロール)」は、私たちの看板商品です。加えて、今回初めてお披露目となった、富山の風景や名産をモチーフにした「富山面白ろマグネット付きドリップパック」**も持参しました。
バイヤーさんが教えてくれた**「現場の真実」**
東京ビッグサイトの会場には、全国のデパートや小売店、専門店から、商品の買い付けをされている多くのバイヤーさんや、流通のプロフェッショナルが来場されていました。
実際にブースで商品をご紹介し、試食していただいた際、様々なご意見やご感想をいただきました。普段、砺波の店舗でお客様の「美味しい」という笑顔を見ることはできても、**「プロの目」**から見た、市場での価値や、流通における課題について、直接聞く機会は皆無です。
「コーヒー豆の香りがしっかり立っていて良いが、冷凍流通の際の品質保持についてもっと知りたい」
「富山の食材と組み合わせた地域性の打ち出し方はどうか」
「デザインは魅力的だが、ターゲット層に合わせたパッケージの改善が必要かもしれない」
こうした率直なご指摘や、具体的なアドバイスは、私たちの予想をはるかに超えるものでした。特に、**商品の製造者としての「こだわり」と、市場で求められる「実用性」**との間に、時としてギャップがあることを痛感しました。
この経験を、今後の「活力と糧」に
今回の商談会は、展示即売という形を取りましたが、私にとって最大の収穫は、売り上げよりも、この**「生きた意見」と「現場の空気感」**でした。
いつも富山の工房という限られた場所でお菓子を作っていますが、この二日間で得られた**「全国の目線」**は、今後の商品開発や品質管理、販路開拓において、非常に大きな羅針盤となります。
いただいた意見一つひとつを真摯に受け止め、製造責任者として、この体験を無駄にすることなく、日々の仕事に反映させていく責任を感じています。私たちのこだわりを大切にしつつも、バイヤーさんや、最終的にお客様に商品を届ける小売店さんのニーズに応える工夫を凝らしていく。このバランスを取ることが、これからの課題です。
この素晴らしい機会を提供してくださった高岡市商工会さま、高岡信用金庫さま、そしてブースにお立ち寄りいただいたすべての皆様に、改めて心より感謝申し上げます。
今回の経験を**「活力」**に変え、また明日から、富山県砺波市の地で、心から美味しいと思っていただけるお菓子を作り続けてまいります。




