ブログ!(徒然日記)
数十年ぶりの同窓会。あの頃の顔に戻っていく時間を、
こんにちは。19HITOYASUMI 高岡戸出店の山崎愛です。
今日の夜のご予約は、50代半ばから後半くらいのお客様たちの同窓会でした。学校の同級生なのか、昔の職場の仲間なのか、それとも趣味のクラブ活動の集まりなのか。そこまでは伺っていないので分かりません。ただ、お話の様子から、数十年ぶりの再会だったようです。
最初はちょっと他人行儀、でもお料理が進むにつれて
面白いなと思ったのが、最初の20分くらいの空気です。
皆さん、席についたばかりの頃は、どこか丁寧というか、少し他人行儀な言葉づかいをされていました。「お久しぶりです」「お元気そうで」みたいな。何十年も会っていないと、いくら昔の仲間でも最初はそうなりますよね。
それがお料理が一品、二品と進んでいくうちに、だんだん言葉が崩れていくんです。敬語がなくなって、名字じゃなくてあだ名で呼び合うようになって、笑い声が大きくなって。途中からは完全に、あの頃に戻られたような、ほどけたコミュニケーションになっていたように感じました。
厨房やホールから見ていて、こういう瞬間に立ち会えるのは本当にありがたいなと思います。ご予約をいただいた時点では「同窓会」という三文字でしかないのですが、実際にはその三文字の裏に、何十年分の時間が入っているんですよね。
一度離れると、なかなか会えなくなる
一度離れ離れになってしまうと、当時あんなに親しかった仲間との再会って、なかなか難しいですよね。
今、現在進行形で自分の生活があって、家庭や家族があって、仕事がある。それを毎日回しているうちに、気づいたら数十年経っていた、ということって結構あると思います。悪気があって連絡していないわけじゃなくて、ただ日々が忙しいだけ。
私も、中学・高校時代の友達とは、もう随分会えていないかもしれません。卒業後は京都の製菓学校に2年間通っていたのですが、あの厳しくも楽しい時間を一緒に過ごした仲間たちとも、それ以降ほとんど会えていません。同じ材料と向き合って、同じように怒られて、同じように笑っていた人たちなのに。
社会人になってから、やがて10数年が経ちます。今だからこそ、またあの時のみんなに会えたらいいのにな、と今日思いました。新しいつながりができるかもしれないし、今それぞれが頑張っていることを励まし合ったり、ちょっと愚痴を聞いてもらったり。会えていなかった時間の報告を、たくさんしたいです。
ちょっとセンチメンタルになった話
毎日忙しく、一生懸命やっているからこそ、時間の経過が早く感じるのかもしれません。
あの頃に思い描いていた「今の自分の年齢のイメージ」と、本当の今の自分を照らし合わせてみると、全然足りていない自分にも気づいてしまって、正直ちょっとセンチメンタルにもなりました。もっとできているつもりだったな、と。
でも今日、数十年ぶりの同窓会を当店で開いていただいて、あの頃の楽しそうな時間がまた蘇ったかのような瞬間を目にすることができて、私はとても嬉しかったです。足りていない自分に気づくのも、たぶんこうやって誰かの時間に立ち会わせてもらったからで、それはそれで悪くないなと思っています。
「本当はやりたいよね」で止まっている方へ
同窓会って、「やりたいね」で終わってしまうことが多いと思います。
幹事さんが大変そう、みんなの予定が合わない、会場をどこにすればいいか分からない。ハードルはたしかにあります。でも今日のお客様たちを見ていて、やってしまえば数十年の空白は思ったより簡単に埋まるんだな、というのが正直な感想でした。
大人数の華やかな同窓会じゃなくても大丈夫です。同じクラスだった数人だけ、同期入社の仲間だけ、昔のサークルのメンバーだけ。そういう小さな集まりのほうが、かえってゆっくり話せることもあります。
高岡・戸出で同窓会や集まりをお考えの方へ
19HITOYASUMI 高岡戸出店では、同窓会や同期会、還暦のお祝い、法事の後のお食事、地域の集まりなど、さまざまなご予約を承っています。
当店の料理は、できるだけ地元・富山の食材を使った地産地消と、手作りにこだわった和洋折衷のメニューが中心です。畳のお座敷でゆっくりお過ごしいただけるので、久しぶりに顔を合わせる方同士でも、自然と肩の力が抜けていくような時間になればと思っています。
人数やご予算、お料理の内容、お飲み物のこと、時間の延長など、幹事さんのご希望に合わせてご相談いただけます。「まだ日程も決まっていないけれど、こんな感じでできるか聞きたい」という段階のお問い合わせも大歓迎です。だいたいの人数と時期だけ教えていただければ、そこから一緒に考えさせてください。
高岡市内はもちろん、砺波市、小矢部市、射水市など、近隣からお越しいただくお客様も多いです。戸出は車でお越しいただきやすい場所ですので、遠方から帰省される同級生の方がいらっしゃる場合にも使いやすいかと思います。
最後に
今日の同窓会の皆さん、当店を選んでくださって本当にありがとうございました。帰り際の皆さんの表情を見て、こちらまで嬉しくなりました。
この記事を読んで、「そういえばあの人たち、今どうしてるかな」と誰かの顔が浮かんだ方がいらっしゃったら、ぜひ連絡を取ってみてください。そしてその集まりの場所として、当店を思い出していただけたら、これ以上のことはありません。
ご予約・ご相談、お待ちしております。
19HITOYASUMI 高岡戸出店 同窓会・同期会・各種ご宴会のご予約承ります ※お席の数に限りがございますので、お早めにご相談ください
先生方にお届けした手作りお弁当!
本日も高岡戸出店にて、たくさんのお弁当のご注文をいただきました。まずはご注文くださったお客様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
今日ご用意させていただいたのは、地元の小学校の先生方からのご注文です。市町村によって始業式の日程は少しずつ異なりますが、夏休みが明け、いよいよ二学期がスタートするこの時期。「今学期もみんなで頑張っていきましょう」という福利厚生の一環として、職員の皆様でお弁当を囲んでいただく形でのご注文でした。他の市町村の学校様では、9月1日を始業式とされるところも多いかと思います。夏休み明けの職員会議やお打ち合わせに合わせたお弁当のご手配も、ぜひお気軽にご相談ください。
本日の作り手は、店舗責任者の山崎愛
写真は、実際に本日のお弁当を仕上げている作業風景です。長い作業台にずらりと並んだお弁当箱に、一つひとつ手作業で盛り付けていきます。
作っているのは、当店の店舗責任者である山崎愛。白いご飯をふっくらと詰め、揚げたてのフライを並べ、彩りの野菜を添えて、最後にバランスを整える——同じお弁当を何十個と作っていても、一つとして手を抜くことはありません。「このお弁当を受け取った方が、ふたを開けた瞬間にどう感じるか」を想像しながら詰めていく。それが私たちの仕事のいちばん大事なところだと思っています。
私たちのお弁当のテーマ
私どもの作るお弁当には、はっきりとしたテーマがあります。
1. 地産地消
富山県産・高岡近郊の食材を、できる限り取り入れています。地元で採れたものを地元の方に召し上がっていただく。当たり前のようでいて、続けるには手間のかかることですが、味にも安心にもきちんと表れると信じています。
2. 手作り
既製品に頼らず、店の厨房で仕込み、揚げ、和え、盛り付ける。フライの衣も、和え物の味付けも、すべて人の手が入っています。
3. 和洋折衷
煮物や玉子焼きといった和の定番に、洋のおかずを組み合わせる。ご年配の方には懐かしく、若い方にはうれしい構成にすることで、老若男女どなたにも「食べたいものが必ず入っている」お弁当を目指しています。
4. 彩り
味はもちろんですが、見た目の華やかさも大切にしています。緑、赤、黄——ふたを開けた瞬間に「わあ」と声が出るような彩りを意識して盛り付けています。
お弁当と一緒に、温かいお吸い物をサービス
私たちのお弁当には、うれしい「おまけ」が付きます。それがお吸い物のサービスです。
紙コップも一緒にお付けしていますので、お湯さえご用意いただければ、職員室でも会議室でも、体育館の控室でも、温かいお吸い物をお弁当と一緒に召し上がっていただけます。
冷たいお弁当だけの食事と、汁物が一杯あるだけの食事とでは、満足感がまったく違います。ほんの一手間ですが、「これがあると助かる」「うれしい」というお声を本当にたくさんいただいている、当店自慢のサービスです。
食後のお楽しみに、スイーツを一つ
そしてもう一つ。私たちのお弁当には、スイーツが一つ付いています。
日常的に自分たちで焼いている焼き菓子・クッキーです。生地には富山県産の小麦を使い、卵は地元の養鶏場から納品していただいたものを使用しています。地産地消の考え方は、おかずだけでなくお菓子にもきちんと通しています。
さらに、ランクの高いお弁当には、地元食材を活かしたバームクーヘンなど、もう少し特別感のあるお菓子をお付けすることもあります。
食後に小さな甘いものが一つあるだけで、その場の空気がふっとやわらぐ。忙しい先生方やお仕事中の皆様にとって、その数分間が小さな休憩になればと願っています。
なお、ご要望に応じて手作りのプリンやケーキを一緒にご注文いただくことも可能です。お祝いごとや慰労の席では、こうしたご相談も喜んでお受けしております。
入学式・卒業式など、節目のご注文も承ります
例年、地元の公立小学校・中学校・高等学校、また私立の学校様からも、始業式・終業式・入学式・卒業式など、さまざまな機会にご注文を賜っております。
とくに入学式や卒業式といった一生に一度の節目には、ほんの気持ち程度ではありますが、お弁当にちょっとしたお祝いの彩りを添えさせていただくこともあります。大げさなことはできませんが、「今日は特別な日なんだ」と感じていただける一皿でありたい、という思いからです。
先生方にとっても、生徒さんにとっても、その日は忘れられない一日になります。その食卓のほんの一部を担わせていただけることを、私たちは本当にありがたく思っています。
学校・法人・団体・行政のお客様へ
お店までわざわざ足を運んでいただかなくても、職場でも、学校でも、行政のお集まりの場所でも、皆様がその場でおいしくお弁当を楽しんでいただけること。それが私たちのいちばん重要な仕事だと考えています。
- 学校様の職員会議・研修・行事のお弁当
- 法人様の会議・接待・社内イベント
- 行政・各種団体様の会合、視察、研修会
- 地域の集まり、法要、慶事のお席
個数やご予算、アレルギーへのご配慮、お届け時間のご指定など、できる限りご要望に沿ってご相談を承ります。高岡市戸出を拠点に、近隣エリアへお届けしております。
先生方が、お仕事の合間のひとときに「おいしいね」と言い合いながら食卓を囲む。その光景を思い浮かべながら、明日もまた一つひとつ丁寧にお弁当を詰めてまいります。
ご注文・ご相談は、どうぞお気軽にお問い合わせください。本日もありがとうございました。
フェイバリット
↑の画像をタップいただくと、Instagramに飛びます。(ぜひ動画を視聴下さいませ!
# BBT富山テレビ「フェイバリット!」で、この春オープンした富山総曲輪店をご紹介いただきました!
こんにちは。19HITOYASUMI 富山総曲輪店の南部です。
先日、BBT富山テレビ放送局様の人気番組「フェイバリット!」の中で、この春オープンしたばかりの私たち 19HITOYASUMI 富山総曲輪店 をご紹介いただきました。
放送をご覧いただけましたでしょうか?
金曜日の夕方、お仕事や家事の合間にテレビをつけていて「あれ、このお店見たことある」「総曲輪にこんなお店できたんだ」と思ってくださった方がいらっしゃったなら、それだけでスタッフ一同、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。
富山の“お気に入り”が集まる番組「フェイバリット!」
「フェイバリット!」は、フジテレビ系列・富山テレビさんが制作されている毎週金曜夕方4時15分からの情報番組です。MCは、富山の皆さんにはおなじみ、BBTアナウンサーの島田嘉乃さん。
富山が大好きなゲストの方を月替わりでスタジオにお招きして、富山のどんなところが好きなのか、その“お気に入り”を語っていただく——という、なんとも富山愛にあふれた番組です。
県内の愛らしい動物たちに会いに行く「もふもふミッケ!」、金曜日には旬のスポットへお出かけする中継コーナー「とことこマップ」など、見どころもたっぷり。そんな中の、新しいお店・気になるお店をご紹介するコーナーで、「富山の街中の新名所」として私たちのお店を取り上げていただきました。
長く富山の皆さんに親しまれている番組に、オープンしたての小さなコーヒースタンドを選んでいただけたこと。取材のお話をいただいたときは、正直、スタッフみんなで「本当にいいんですか?」と顔を見合わせたほどでした。
北陸初導入!話題の「タップコーヒー」
まずご紹介いただいたのが、総曲輪店の目玉でもあるタップコーヒーの専用マシン です。
ビールサーバーのようにレバーを傾けると、注ぎ口からコーヒーが流れ出てくる。この光景を初めてご覧になる方は、ほとんどの方が「えっ、これコーヒーなんですか?」と驚かれます。
北陸ではまだほとんど見られない設備で、私たちが導入を決めたのにはきちんと理由があります。注いでからお渡しするまで、わずか数秒。 しかも、その日その時に一番おいしい状態に仕上げた一杯を、いつでも同じ品質でご提供できるのです。
街中を歩いていて、ちょっと喉が渇いた。次の予定まであと少し時間がある。そんなときに、待たせない、それでいて妥協のない一杯を。総曲輪という場所だからこそ必要な形だと考えました。
自家焙煎コーヒーロールと、創業以来の名物「おめで鯛ケーキ」
続いてご紹介いただいたのが、*自家焙煎コーヒーロール*。私たちが自分たちの手で焙煎したコーヒーを、そのまま生地とクリームに閉じ込めた、19HITOYASUMIらしさが一番わかりやすいお菓子だと思っています。コーヒーの香りがふわっと立ちのぼる、あの瞬間をぜひ味わっていただきたいです。
そして、創業以来20年近くにわたって愛され続けている当店の名物、*おめで鯛ケーキ*もご紹介いただきました。
富山には、お祝いごとに鯛を贈る文化が根づいています。お誕生日、ご結婚、新築、快気祝い——大切な節目に、鯛のかたちをしたデコレーションケーキで「おめでとう」の気持ちを届ける。テレビを通してこの一台をご覧になって、「そういえば来月、あの人のお祝いがあったな」と思い出してくださった方がいらっしゃったら、こんなにうれしいことはありません。
テレビの向こうの皆さまへ
3分ほどの放送に収めていただくために、スタッフの皆さまには1時間以上にわたって丁寧に取材していただきました。私たちの言葉足らずな説明を、あたたかく、わかりやすくまとめてくださったこと、心より感謝申し上げます。
そして何より、番組をご覧くださった富山県内のたくさんの皆さま。ありがとうございました。
放送の翌日から、「テレビ見たよ」と声をかけてくださるお客様が本当に増えました。カウンター越しにそう言っていただけるたび、この街に店を出させていただいてよかったなと、しみじみ感じています。
富山市の街中へお出かけの際は、ぜひお気軽に
19HITOYASUMI 富山総曲輪店は、テイクアウトを中心とした小さなコーヒースタンドです。かしこまってご来店いただくようなお店ではありません。
お買い物のついでに。お散歩の途中に。県外からいらっしゃった方は、富山観光の合間の一息に。
富山市の街中にお出かけになった際は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。スタッフ一同、あたたかい富山のおもてなしで、心よりお待ちしております。
19HITOYASUMI 富山総曲輪店 南部
御両家、顔合わせのお食事会
これからの2人を暖かく見守るご両親
こんにちは。19HITOYASUMI 戸出店の山崎です。
今日は、ご両家の顔合わせのお食事会でご予約をいただいていました。
朝、予約表を見て「今日は顔合わせか」と思ったとき、正直に言うと、いつもより少しだけ緊張しました。お祝いの席はいろいろありますけれど、顔合わせって、ちょっと特別なんです。まだ何も始まっていない、けれどこれから確かに何かが始まる。そういう日だからだと思います。
お店の空気が、少しずつほどけていく
お越しになったのは、これからご結婚されるお二人と、それぞれのご両親。
最初はやっぱり、ちょっと硬いんですよね。ご挨拶があって、席を確かめ合って、お互いに気を遣い合って。お茶をお出ししながら、私もできるだけ静かにしていよう、と思っていました。
でもお料理が進むにつれて、だんだん笑い声が聞こえてくるようになりました。廊下を通るたびに、少しずつ空気がやわらかくなっていくのがわかる。デザートをお持ちする頃には、もうすっかり、昔から知り合いだったみたいな雰囲気になっていました。
あの変化していく感じが、私はすごく好きです。
お見送りのとき、ご両親の目を見て
いちばん心に残ったのは、お帰りのときでした。
先を歩くお二人を、ご両親が少し後ろから見ておられたんです。特に何を言うでもなく、ただ見ている。
うれしそうで、誇らしそうで、でもほんの少しだけ、さみしそうにも見えました。
その表情を見た瞬間に、なんだかこちらまで胸がいっぱいになってしまって。この4人の方にとって、今日という日がどれだけ大きい日なのかが、言葉なしで伝わってきた気がしました。
私は、まだそちら側に立ったことがない
私自身は、まだ顔合わせの席に座ったことがありません。
だから今日は、完全に「これから同じ道を通る側」として、あの場にいたことになります。
いつか私も、緊張しながら誰かのご両親にご挨拶をする日が来るのかもしれない。その先には、大切な子どもを授かって、家族をつくって、親になる日が来るのかもしれない。そしてもっとずっと先には——今度は私が、自分の子どもの背中を、後ろから見送る側になるのかもしれない。
今日ご両親が立っていた場所に、いつか自分が立つ。
そう思ったら、今日という日が急に、自分の人生と地続きのものに感じられました。
お客様の人生の大事な一日と、私の人生のこれから。ぜんぜん別のもののようでいて、実はまったく同じ道の、前と後ろを歩いているだけなのかもしれません。
今日という日を、ここで過ごしていただけたこと
うちのお店は、前身のお食事処「一休」から数えると50年になります。
その間、本当にたくさんの家族のハレノヒをお迎えしてきました。お食い初め、七五三、入学、卒業、成人、還暦。以前、20年前にこの店でお食い初めをされた赤ちゃんが、二十歳のお祝いを同じこの店で開いてくださったこともありました。
そのお話を聞いたとき、この店って、家族の時間が一周するのを見届けられる場所なんだな、と思ったんです。
そして今日、また新しい家族が生まれる、その最初の日をここでお迎えすることができました。
今日という日は、今日しかありません。巻き戻すことも、やり直すこともできない一日です。その一日を、うちの畳の上で、うちの器で過ごしていただけたこと。数ある選択肢の中から、このお店を選んでいただけたこと。
本当に、ありがとうございました。
片づけをしながら、その言葉が何度も浮かんできました。
こんな場所であり続けられたら
これから先も、こういう日をたくさんお迎えして、たくさん送り出していけるお店でありたいと思います。
始まりの日を、静かに祝える場所。うれしさとさみしさが混ざった気持ちを、そっと置いていける場所。帰り道に「いいお店だったね」と家族で話してもらえる場所。
そういう場所になれたら、本当にうれしいです。
戸出店には、中庭の緑が見える和室や個室、貸切のできるお部屋がございます。少人数のお顔合わせから、ご親族が集まる大きなお祝いまでご相談いただけます。
お料理のこと、お席のこと、ご予算のこと。「こんな会にしたい」というふんわりしたイメージだけでも大丈夫ですので、どうぞお気軽にお声がけください。アレルギーやお子さまのご同席、記念日のサプライズのご相談も承っています。
大切な一日を、ご一緒させていただけたら幸いです。
19HITOYASUMI 戸出店 山崎
はじめまして!珈琲焙煎士&カフェ経営者の渡邉功一です!
はじめまして19HITOYASUMI&amidacoffee代表の渡邉功一です!こちらのブログでは、日々のたわいもない私の日常をお伝えさせていただきます!
今回のテーマはこちらです。# 「3年で半分が潰れる」の出典を探して、24年目にしてわかったこと、
「カフェなんて、3年で半分は潰れるよ」
独立を考えていると、必ず誰かに言われます。私も24年前、そう言われました。言ったのは、悪意のある人ではありません。心配してくれていた人です。
でも先日、ふと気になって調べてみました。この「3年で半分」という数字、いったいどこから来たんだろう、と。
結論から言います。**出典が、どこにもありませんでした。**
---
## 数字が、書いている人によって全部違う
まず驚いたのは、数字そのものがバラバラだということです。
飲食店の廃業率を扱うサイトをいくつも見ていくと、「10年生存率は5%」と書いてあるところがあり、別のところでは「8〜10%」、また別のところでは「10年存続率は3割未満」となっている。3年についても「5割」「7割」と幅があります。
そして、そのほとんどが出典を示していない。示していても、リンク先はまた別の同じようなサイトです。
正直だなと思ったのは、ある業界メディアが自分でこう認めていたことです。生存率には様々な説があり、データを取った年代や、調査する団体、媒体、コンサルタントの意見によっても数字は変わる、と。
つまり、**みんなが引用し合っているだけで、大元が存在しない。**
---
## では、公的な数字は何と言っているのか
国が出しているデータもあります。
2017年版の中小企業白書には、帝国データバンクのデータベースをもとにした企業生存率が載っています。起業から1年後が95.3%、3年後が88.1%、5年後が81.7%。
「3年で半分」どころか、3年後も9割近くが生き残っている。欧米と比べても日本の数字は高い、とされています。
……と、ここで終わらせたい気持ちはあります。「ほら、噂は嘘だった」と。
でも、それをやったら、私は噂を広めている人たちと同じことをすることになります。
この白書には、注釈がついています。**この生存率はデータベースに情報が収録されている企業だけを集計したもので、収録までに時間がかかるため、実際の生存率より高めに算出されている可能性がある**、と。国が自分で断っているのです。
さらに、この対象は基本的に法人です。個人事業主は網羅されていません。カフェを開く人の多くは、まず個人事業主です。
そして決定的なのは、同じ中小企業庁が別の白書で、こう書いていることです。**開業率と廃業率がともに最も高く、事業所の入れ替わりが最も盛んな業種は「宿泊業、飲食サービス業」である**、と。
つまり、全業種平均の88%は、私たちの業界には当てはまらない。
---
## 誰も、本当の数字を知らない
ここまで調べて、私がたどり着いた結論はこれです。
「3年で半分」には根拠がない。でも「3年後も88%」も、あなたの店の話ではない。
**カフェが何年でどれだけ残るのか、正確な数字は誰も持っていない。**
それが現実です。
---
## では、なぜあの言葉は語り継がれるのか
根拠がないのに、なぜあれほど流通しているのか。いくつか理由が考えられます。
ひとつは、海外のデータとの混同です。欧米では5年後の生存率が40%台という数字があり、それが日本の話として輸入された可能性。
ひとつは、スタートアップの世界との混同。「10社に1社当たればいい」という前提で走る世界の話が、街の小さな商売と一緒くたに語られている。
ひとつは、体感の一般化。実際、飲食の入れ替わりは激しい。よく通っていた店が消えれば、印象は残ります。
そしてもうひとつ。ここからは、24年やってきた私の実感です。
**あの言葉は、「言う側」にとって都合がいいのです。**
「そんなに甘くないぞ」と言う人の中には、コンサルティングやセミナーを売りたい人がいます。不安を煽ることが、そのまま商売になる。
もっと言えば、**すでにその場所で商売をしている人にとって、新規参入は歓迎すべきものではありません。** 口には出しません。でも「大変だよ」「やめておいた方がいい」という言葉の奥に、自分の取り分を減らしたくない気持ちがまったく無いとは、私には言い切れません。
私自身、正直に言えば、そういう気持ちが自分の中に湧いたことがあります。近くに新しいカフェができると聞いたとき、一瞬、身構えた。あの感覚を知っているから、書いています。
---
## 町活かし、町壊し、町育て
24年やってきて、まちづくりについて学んだことがあります。
新しいことを始めるとき、格好のいい部分だけではありません。**町を活かす部分があり、同時に、これまでのものを壊す部分があり、その先に、町を育てる部分がある。** この三つは分けられません。
そして、変化を最も嫌うのは、そこに長くいる人たちです。行政が旗を振っても、外から圧力がかかっても、それだけでは町は動かない。
動かすには三者が要る、と言われます。**若者と、馬鹿者と、よそ者。**
若さがあり、損得を計算しない者がいて、外の目を持った者がいる。この三つが揃ったときにだけ、新しい流れは生まれます。
これから店を開こうとしているあなたは、たぶんこの三つのどれかです。だから「大変だよ」と言われる。**言われるということは、あなたが変化の側にいる証拠です。**
---
## 揃えることなかれ
私が言いたいことは、ひとつだけです。
**出所のわからない数字に、一度きりの人生を決めさせるな。**
良い大学を出て良い会社に入れば安泰、という前提はもう崩れました。それなら、自分がやりたいことをやる方が、よほど筋が通っています。
それがカフェなら、やればいい。全力でやって、楽しめばいい。
もちろん、簡単ではありません。私は24年で、たくさん失敗しました。原価も、立地も、人の使い方も、間違えました。今も間違えています。
でも消えていった店と続いた店の違いは、確率ではありませんでした。**数字ではなく、続けるための具体的な打ち手を持っていたかどうか**。それだけです。だから、そのやり方はこれから書いていきます。
---
## 最後に
好きな言葉があります。
「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」
一般にはアフリカのことわざとして知られていて、アル・ゴア氏がノーベル平和賞の演説で引用して広まったと言われています。
……ただ、正直に書きます。この言葉の出典を調べても、はっきりしませんでした。この記事で「出典のない言葉」を疑ってきた以上、ここだけ都合よく使うわけにはいきません。
出所は、わかりません。**それでも私は、この言葉は本当だと思っています。** 24年、一人では絶対にここまで来られなかったからです。
だから、これから富山でカフェをやりたい人、お菓子屋をやりたい人、コーヒーの仕事をしたい人へ。
一人で行かないでください。
私は競合が増えることより、この土地でおいしいコーヒーを出す店が増えることの方が、ずっと嬉しい。豆のことでも、数字のことでも、人のことでも、聞きたいことがあれば聞きに来てください。
遠くへ行きましょう。みんなで。
---
*富山県西部で5店舗のカフェと自家焙煎を24年。Qグレーダーの焙煎士であり、経営者です。*
---
### 参考
- 中小企業庁『2017年版 中小企業白書』第2部第1章 コラム2-1-2「起業後の企業生存率の国際比較」(資料:帝国データバンク「COSMOS2」)
- 中小企業庁『2023年版 中小企業白書』第2部第2節「起業・創業」
- 中小企業庁『2024年版 小規模企業白書』第2部第2節「新たな担い手の創出」













